やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

今月の俳画

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冷たい雨が降っています。風も少しあるみたい。これで今年の花もいってしまうのだろうな。
さびしい。

今月の俳画、枝垂桜の中のメジロです。花の中を飛び回って蜜を吸ったり休んだり、楽しそうな小鳥たち。ピンク色の楽園の住人達。うらやましいな。最高の気分でしょうね。

 西行明恵も美貌桜蘂   おるか

 西行法師は、もと北面の武士ですから、容姿も良くないと務まらない役職です。凛々しくていらっしゃったのでしょう。
 明恵上人は生涯不犯の美僧であらせられます。日々の夢を記録した「夢の記」も興味深い。日本の歴史にこういうさわやかな方がいらしたことが、うれしいな。

桜は花の蘂もきれいです。莟のころの赤みを帯びた細い 蘂も美しいし、花の終わった後に残るのも、また一興。
「桜の蘂降る」という哀れ深い季語もあります。

お天気が良くなったら、白山山麓の残る桜を探しに行ってみようかな。