日本の自生蘭に凝っていたことがありました。
蘭というと華やかなイメージがありますが、日本の蘭は、すっごく地味です。
その上、自然に自生してるくらいだから日本の風土に合っていて育てやすいかというと、さにあらず、気難しいのです。
地植えで機嫌よく花をつけてくれるのは紫蘭とエビネくらいでしょうか。
そんなわけで、裏庭の木陰にエビネのコーナーを作って、ゆっくりと増えてゆくのを気長に楽しんでいたのですが、なんと、去年の秋口に、イノシシに掘りかえされてしまったのです。
地肌のむき出しになった光景に、絶望しましたね。これでもうエビネも終わりだと諦めました。
ところが、今年、1メートル以上も離れた場所にエビネの花が咲いたのです。
私が移植する時は、はれ物に触るように丁寧にしてるつもりでも翌年は株がやや疲れた風なのに、エビネたち、結構元気そうです。
イノシシは、地面を掘り起こしながら、あの鼻づらで、かなり繊細に仕分けしてるようです。
イノシシ園芸おそるべし!
自然のネットワーク、奥がふかいわ~。