やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2010-01-01から1年間の記事一覧

いっぷく帖

忙中閑ありなんて書きましたが、私はそうでなくともよくお茶を飲む方です。仕事の前にまず一服。ちょっと疲れて亦一服、カップを替えて亦亦一服。 手前の緑の撫子模様は、マグカップで口径 8.5~9cm高さ7cmそのうしろのチューリップと唐草はティー・カ…

忙中閑あり 加賀のお菓子

加賀のお菓子司「福文」の「はるけしき」をいただきました。 写真では、このお菓子のなんともいえない淡い桜色と春雨に遠く煙る柳のような薄緑が、うまく写っていません。残念。 口に含めば、ほのかに甘くすこしモチモチとしながらはかなく溶けて、これとい…

白い花花

白い花の季節になりました。 今年も山芍薬がさきました。地面に顔を近づければ、他にもたくさんの白いはな。 写真は稚児百合、名前のとおり小さなかわいい花です。他にも雪笹、舞鶴草。 樹上にはハナミズキ、山法師、そして白山吹がそろそろ満開。 なんて美…

タマの獲物

大風の中、オワ~オワ~とへんな声。 どうしたのだろうと、ドアから顔を出したら、 ウッ、ねずみだ!薄茶色のなんともかわいい小ねずみ。 タマはこの跡,とどめを刺さずにスポーツ・ハンティングを楽しんでいました。 タマって、けっこう悪いやつ。 ひとしき…

窯出しました

窯場から運び出して、まだ板の上に乗ったままの染付いろいろ。 芙蓉手大鉢も無事でした。 この部屋にあるのは、一応仕上がったものです。一応というのは、焼き物は使い込んで育てていただいて良くなるので、まだ途上にあるからです。 出発を待つ染付に嵐の空…

窯出し

清々しくよく晴れて、青空を背景に新緑がレースの花のよう。 さて窯出しです。本釜です。 天地のうららや赤絵窯を出づ 水原秋桜子 上絵の窯出しなんですね。赤絵のにぎにぎしさを言祝いで、のびのび気持のいい句です。 でも当事者はこんなうららかな気持には…

雨に負けない花

今日も冷たい雨が降って、気持もなんとなくうなだれてしまいます。 うすら淋しい悲しいものばかりが頭の上に降ってくるようで。 それでも、小さな花が雨の中でけなげに蕾を擡げています。 一年かけてやっと用意した蕾なのに、開いた時が雨だなんて、運が悪い…

ハロー!

苦節五、六年、朱鷺草がついに蕾をつけました。思えば長いことでした。 春の大気にハローと片手を挙げた朱鷺草ちゃん。 桜も散って、さてこれからは白い花の時節になるのだなとおもっていたところ、薄紅色の花の時節の掉尾を飾って、湿地の蘭の女王朱鷺色の…

筍御飯

世に○○御飯の数ある中に、筍御飯はベスト3に入るでしょう。筍大好き。 今年も宇治の料亭八百忠さんから走りの筍が届きました。炊いてみるとさすがに育ちが違う。ウジもね。 大急ぎで庭から山椒の芽を摘んできました。落花混じりの三つ葉もつんでお吸い物。 …

桜祭りの夜

今日は大聖寺神明宮の桜祭りでした。 ちょうど桜も満開。川沿いの道を国の重要文化財長流亭まで夜桜ウォーキングに参加しました。 小堀遠州の設計といわれる長流亭からの夜桜の眺めは実にけっこうでした。写真を撮れなかったのが残念ですが。 そこそこローカ…

桜の花の満開の下

うとうとと惰眠をむさぼりまたむさぼる。 咲いたがどうした 散ったがどうした

年年歳歳

年年歳歳花相似たり 歳々年々人同じからず 劉廷芝 あまりに良く知られた詩ですが、年が行くと一入見にしみる言葉ですね。 「今年花落ちて顔色改まり 明年花開くとき復た誰か在る」とつづきます。 はかなく見える花よりも人のほうがはやばや変わり、逝ってし…

ご挨拶

四月になりました。花咲き鳥は歌う楽しい季節なのに花粉症。まったく「四月は一番無情な月」ですわ。 先日いつも詩集を送ってくださる方から、セキュリティをきつくしたらホームページ(うつわ歳時記)が見られなくなったとご連絡いただきました。それで、こ…

カタクリの花

カタクリの花がさいてようやく春の幕が上がったようです。 今日は朝から風が強くて大荒れのお天気でした。片栗の花も揺れどうし。奇跡的にピントが合った一枚です。 この花は、林道工事がはじまるところから採ってきました。カタクリは根が深くてなかなか移…

春蘭 寒さに負けず

昨夜は雪さえ降った北陸。今朝の寒さは真冬並みでした。 それでも庭の植物はけなげにたえています。春蘭が咲きました。 はやく庭弄りしたいなー。わたしは山野草の地味な小さな花が好きです。ただ山里で山野草を育てるとなると、どこから雑草とみなすか線引…

粘土

粘土、といっても正確には陶石ですけどね。 ドロドロ状態を乾かしている所です。磁器になる陶石が採れるところはそう多くありません。 この陶石は、ほどちかい花坂というところで採掘されています。 実は、つい最近、この陶石を粘土として使える状態にしてく…

さくらおにぎり

ようやくやっといよいよついに! 花の季節がやってきますね。 北陸では桜はまだ少し先ですが、気持はすでになんとなくそわそわ。 冷蔵庫の中に残っていた桜茶をみつけたので、それを手塩にして花にぎりをつくってみました。 うつわは色絵花散らし丸長皿です…

雪割り草 そしてお知らせ

雪割り草がさきました。 寒さが厳しかったせいか、蕾はとても小さいです。 それでも寒々とした庭に可憐な彩がうれしい。 ついでにホームページの表紙でもご紹介しておりますが、 <四季の味・春の器展> のお知らせ。 場所 新宿伊勢丹デパート本館5階 期間 …

啓蟄

啓蟄は土の中で越冬していた虫たちが穴を出る日だそうですが、今日の北陸はかなり寒い。寒の戻りでしょうか。春は恐る恐るやってくるようです。 それでも、染付亀さんたちは穴を出ました。列を作って行進中。 温暖化とか生態系の破壊とか人間のしたことで地…

オウレンの花

山里に春を知らせてくれる小さな花々。 今日はオウレンをみつけました。裏庭の日陰に、水を覗き込むように咲いています。 根は漢方薬になります。胃や腸に良いそうですね。精神の不安にもきくそうですが、素人療法は怪我の元ですから、やめときましょう。 可…

猫のお雛様

今日も大分あたtかな日になりました。 五匹囃子もにぎやかに今年も猫のお雛様、勢ぞろいです。 早く桃よ咲け~♪花よ咲け~♪

一輪草

一輪草が咲きました。 先週までは深い残雪に覆われていたのに。 朝日を浴びて小さな花を開こうとしています。 雪のエッセンスを集めたような真っ白な花。 毎年この日当たりのいい斜面をまだかまだかと覗いて、はるをまっています。 写真をとっていたらお隣の…

石の花

小さい頃読んだ、ロシアの童話に「石の花」というお話がありました。 美しい石の採れる山の村、其処に住む石細工師の少年は 石の女王の宮殿に、見た人は魂を奪われずにはいられない美しい石の花があると聞いて探しに出かけます。一人残された恋人の少女は、…

水芭蕉の芽

流れの中に今年も水芭蕉が芽を出しました。妖精のお城のような緑の塔。 雪が多かったせいもあるのでしょう、他の水草がまだ生え出さないので、いかにも孤高の気配です。 もう少し下流にも何株か水芭蕉はありますが、去年、猪さんの掘り崩した泥に埋まってし…

竹割り祭り

冷たい雨のなか、市内の菅生石部神社で竹割り祭りがありました。 白装束の男達が竹をぶち割り、大蛇にみたてた縄を川へ投げ込む、あらっぽい祭りです。 割れた竹の破片が飛び散るので、今日の加賀市内では頬の辺りに傷のある人をあちこちで見かけます。 祭り…

仲良きことは

仲良きことは 美しい…のかな。 なんとなく微妙は表情の二匹。 それでも寒い間はくっついているにかぎる。 この地区最強の肉食系女子タマと食欲大魔王白兵衛の、とある雪の午後でした。

ジャングル

寒さを避けて植物が家の中に避難しています。 ちょっと小ぶりなジャングル状態。 窓の外は雪。 能登半島の上に葉寒気団がきているんですって。 雪でどこへもいけません。植物と一緒に篭城中。 今日は素焼きを焼いています。 素焼きがあがったら必死で絵付け…

乾かない!

また雪がふりました。寒い寒い。如月は重ね着をするという意の衣更着から来ているといいますが、実感ですね。 それにしても素地が乾かない。轆轤でひいて削れるようになるのにも時間がかかるし、仕上げた後、素焼きするにもちゃんと乾いていないといけないの…

初蝶来

絵付け室の窓に何か影が動くと思ったら蝶々である。茶色っぽい羽、キタテハか?、毎年毎年、蝶を始めて見る日が早くなっているのは感じていたけれど、それにしても雪解雫の音の中で見るのは初めてだ。蝶々の方も飛び出してしまったのに自分で驚いているよう…

春隣

わたくしはミケ。猫である。あまりいいお天気で、寝坊しちゃった。 家の中が妙に静かで、お日様が床を這う音が聞こえそう。炬燵もついていないし、音楽も鳴っていない。冬の光と静寂が部屋を充たしている。わたくしが寝てる隙にドライブにでも行ったのね!帰…