やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2010-01-01から1年間の記事一覧

あやかし?

ほの暗い家の中をルドン風の尾を引いて浮遊する不思議の光点? と、いうのは嘘。窓ガラスに貼りついたクモの巣でした。 残暑の候、少しばかりでも、ぞっと涼しくなりましたでしょうか。 小さな花のようなきれいな形をして居ます。良く見ると真ん中にうっすら…

金澤 卯辰山の蕎麦処

金澤卯辰山に新しい手打ち蕎麦屋さんがオープンしました。 我が工房で仕事してくれていた浦さんの蕎麦猪口を使ってくださっています。 というわけで昨日、浦さんと一緒に行ってきました。写真は蕎麦猪口を前に微笑む浦さん 金澤城をとおりすぎて、ほどなく、…

ミケのバンガロー

我輩はミケ。猫である。 我輩は、いつもは、この、さして広くもない家の二階をテリトリーとすることで満足している。エピクロスもいっている「十分にあってもわずかしかないと思う人にとっては、何ものも十分ではない(エピクロスの進め61)」と。つまり「…

おもながミケ

かくれもない猫バカのわたくし。ミケを誉めていただいたので舞い上がってまたミケの写真をアップしました。 猫の嫌いな方からすれば、面白くもなんともないだろうことは分かっているのですが。 ともあれミケは日本猫のメスとしては背高がたかく、首の付け根…

真夜中のミケ

夜も更けて 、仕事していたら、背後で、ギィィとドアの開く音…! だ、だれもいないはずなのに…恐る恐る振り向くとこちらを見つめる二つの瞳!ミケでした。 「まだ寝ないの?」と問いかけるような目つき、 というか、「気になって眠れないじゃないか」と文句…

水の中の粘土

台風が過ぎてからというもの、気温は今日などかなり暑いですが、どことなく風が秋みたいです。 蝉も声を振り絞って鳴いています。 乾燥して硬くなった粘土を水につけて柔らかくしています。 充分柔らかくなった所で好みの硬さに練りあげて使います。 冬は手…

いただいた句集、詩集

三井喬子さんの個人詩誌「部分」 黒田杏子師、橋本栄治さん、初め気鋭の俳人のお集まりの「件(くだん)の会」発行の「件」 さいばら天気さん笠井亞子さんのキュートな「はがきハイク」 頂戴し拝読しました。ありがとうございました。 三井さんの詩誌「部分…

ミケの瞑想

爽やかな朝の光の中で、 ゲロを前に瞑想にふけるミケであった。 我輩はミケ、猫である。ムム、諸行無常、宇宙も膨張し縮む。我らが身体を構成する原子も宇宙の開闢とともに発生したのであるから、我らは皆、宇宙のかけら、星の子なのである。我輩の完璧なる…

加賀赤カボチャ

金沢で栽培されている赤皮栗カボチャ。正確には打木赤皮甘栗カボチャ。昭和初期に福島県の西洋カボチャのはしり会津栗から改良して作り出した品種だそうです。今は加賀野菜と認定(?)されています。 色がキレイで形もかわいい。どんな料理にしようかな。 …

モーモー牧場のジェラート

こう暑いと食べずに入られませんよね。アイスクリーム。モーモー牧場のアイスクリームのブルーベリーヨーグルト添え。染付け菱型皿に木のお匙。 アイスクリームが心なしか解けやすい気がするのも、きっと糊料とか夾雑物が少ないせいでしょうね。昔、夏休みに…

ジェラートを買いに

今日は日曜日。夏の器展の会場にちょっと顔を出した帰りに、牧場に寄ってジェラートを買いました。とても小さなかわいい牧場です。名前も「モーモーまきば」。製茶場ギャラリーから車でものの5分ほどのちかさです。緑の中のロッジ風のカフェは、お子様連れ…

風蘭

風蘭の花が咲きました。純白で涼しげです。 トンボの尻尾のような細長い距の先にほんの少し水分があるようです。静かな水です。 同じテーブルで本を読んでいて、ふと気がつくと秘めやかな香りにつつまれています。甘くはないけれどどこか女性的な艶冶なおも…

ミケ様、夏の読書会

我輩はミケ。猫である 我輩の好きな作家は、ボルヘスとマンディアルグである。ボルヘスは短いから好きである。マンディアルグは、どの作品も奇妙に我輩のツボなんである。 今日は昼寝の合間に「猫のムトンさま」をつらつらと詠んだ。太陽のように美しく巨大…

夏の器展 藍涼し

ちょっと遅くなりましたが夏の器展の様子です。 白を基調にした涼しげな店内。奥のテーブルの上は弦巻玲子さんの作品です。ぐっと腕をあげていました。良かった。 蓮の花形の向付や朝顔の模様の蕎麦猪口など。 別の一画にはさまざまの加賀棒茶を販売している…

藍涼し

ホーム・ページにも書きましたが、来週15日から27日まで「夏の器展」をいたします。 「藍涼し」と銘打って、蕎麦猪口や鉢など染付けの器を中心にお目にかけようと思っております。 写真奥の芙蓉手大鉢はせんだっての古九谷修古祭で出品したものですが、…

金明竹で七夕を

今宵は七夕。でも北陸はどんよりした空模様です。天の川が氾濫していないといいけど。 庭の金明竹に短冊を結びました。願いは勿論「すべての猫に幸せを!」 猫が幸せなら人間にも悪い社会じゃないでしょう。 金明竹はやっと葉がひらいたところ。鮮やかな金色…

仙翁の花

濡れた緑の中で仙翁の朱色はかえって涼しげに見えます。 先日切った一茎から花が三つも咲いたので、ただそれだけがうれしくて。 朝の音仙翁ひらくおのづから おるか

丸くならない猫

我輩はミケ。猫である。 暑い。二階は、暑い。しかしきょうは階下では人間達が集って句会をやっている。挨拶にでるのも面倒なので、風通しのいい場所を選んで大人しくしているのである。ひまなので我輩が昔作った短歌や俳句のノートをひもといてみた。今の季…

錦窯が、上がり

昨夜、上絵の窯出しをしたので朝の光の中で仕上がりをチェック。 どうやら長いこと待っていただいていたお碗や鉢などはうまくいったようで、ほっとしました。 これから赤と金に軽くサンドペーパーをかけて出来上がりです。サンドペーパーは一番目の細かいも…

適安竹盧に行ってきました。

山代温泉に新しいアンティークのお店が出来ました。名前は適安竹盧。意味はよく分からないけれど、安らぐにいい竹の庵という感じなんでしょうね。お店の中は座布団に至るまで徹底した趣味のよさがつたわってきます。オーナーは子育て中の若いママでとても素…

石斛の花

セッコクの花の色は、白の中の白。、黄色みがかっても青みがかってもいない柔らかな白。 着生蘭はいろいろあるなかでなぜかセッコクが好きなんです。もちろん風蘭もいいし、名護蘭 もかわいいけれど、セッコクの佇まいに惹かれます。といっても蘭愛好家の方…

朴の花散る時目前

朴の花の俳句は色々ありますが、散ってゆく姿を詠んだ句としてはすぐに思い出されるのがこの句です。 朴散華即ちしれぬゆくへかな 川端茅舎 香りはいよいよ強くなって、しかし、ふときがつくともう樹上から花の姿は消えている。握りこぶしほどもある蕾がポッ…

もとシロ

我輩はミケ。猫である。 ある日、飄然と姿を消したもとのシロ。ブミャ~と聞き覚えのある声がしたので、窓からみると、やっぱりやつだ。地声のばかでかいもとのシロ。この角度から見ると身体は白く見えるが裏側に間抜けな格好の黒いもようがあるのだ。しかも…

諸戸庭園の花菖蒲

桑名の諸戸庭園の花菖蒲を見てきました。ポツリポツリと降りみふらずみなお天気が花菖蒲にはよく似合います。 長良川の河口にほどちかくに位置した邸宅の商家風の佇まいはこのもしい。すぐ前の赤レンガの堀に向うと海の気配が感じられました。大河Ⅱ面した交…

朴の花

今年も咲いてくれました。朴の花。あああ天上の香り! 二階の机のまん前に。窓を開けると手が届きそう。五月が寒かったので、開花が例年より十日ほども遅れました。 それにしてもこれほどの芳香が地上にあるとは。 思い出はいつも朴の花に帰る オットセイ 友…

まだ寒いもん

ブルブルルル寒い!もう五月も終わろうというのに随分寒い。我輩はミケ、猫である。猫だから寒いのは大ッ嫌いである。昨日も今日もホット・カーペットのスイッチはずっと on にしている。ぬいぐるみたちも集まってきた。時折日が射すと、ちょっとだけ暖かい…

野菜の香り

まわりの空気まできれいにしてくれる輝く緑。 とれたての野菜ってなんていい香り! 同じレタスはレタスでもやっぱりそれぞれの個性があることが とれたてのときはわかる。 日のあたる栄養たっぷりの畝で育った幸せなレタス。 美味しい水に酔いしれたチコリ。…

ニンニクの芽

ふと気がつくと、台所の片隅で生き延びていたニンニクが、気丈にも新芽を伸ばしておりました。 逆境を逆境ともせず、けなげなものです。。 ニンニクをいただいたのは去年のことだったなぁ。野菜篭のなかで冬を越したんだね。にんにくは忍辱に通じるのか。眺…

カモシカだ!!

快晴!新緑!黄金の五月のしかも土曜日!地球はなんてうつくしいんだ!などと思いながら 洗濯物を取りに家の裏手にまわったら、、目が合っちゃいました。 ピンクの躑躅の下でまったりしているカモシカさんと。 鼻から口もとのへんがたしかに牛っぽいわね。ど…

金蘭さま

お、お美しい!とおもわず敬語を使ってしまう金蘭さま。 陶芸家中村久一さんのお家の周りに自生しておわしまします。 絶滅危惧(Ⅱ)種で、あらせられる…と敬語はこの辺でやめときましょうか。 人工栽培はほぼ不可能といわれる金蘭。こんな群生しているのは始…