やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

春隣

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わたくしはミケ。猫である。あまりいいお天気で、寝坊しちゃった。
家の中が妙に静かで、お日様が床を這う音が聞こえそう。炬燵もついていないし、音楽も鳴っていない。冬の光と静寂が部屋を充たしている。わたくしが寝てる隙にドライブにでも行ったのね!帰ってきたらぜったい無視してやるから。
 でも絵付けの部屋の、オイル・ヒーターがついていたから、そんな遠くに行ったわけでもないのね。小鳥の声が聞こえる。また眠くなっちゃった。
 おや、戻ってきた。庭仕事してたのね。戻ってきたと思ったらカメラの音がうるさい。人間ってやかましい生き物ですことね。フン!無視無視。
 写真を撮りながら、何が、「見返りを求めない無償の愛」よ。
「ペットを飼うことは器に文様を描くことに似ている」ですって?「不必要なもののようでいて、人間はそれがなくてはいられないのだ」ですって!フッ!分かってないわね!こっちが、ここにいてやって、世話させてやってるのよ。
 まぁ、文様にだって描かされているのに気づいてないのだからしかたないわね。

 薄れゆく雲の親子も春隣  ミケ