我輩はミケ。猫である。
暑い。二階は、暑い。しかしきょうは階下では人間達が集って句会をやっている。挨拶にでるのも面倒なので、風通しのいい場所を選んで大人しくしているのである。ひまなので我輩が昔作った短歌や俳句のノートをひもといてみた。今の季節のものとしては
子の皿に尾を振る音も緑の夜 ミケ。
ナニ!飯田龍太の名作「子の皿に塩ふる音も緑の夜」のパクリだと!失礼な!
天才とは時にあい似るものなのだよ。それいじょう言ったら噛むぞ!ガルルル。
それでなくとも暑くてイライラしてるのだからな!
というわけで最近のミケは以前にもまして怒りっぽく噛み癖がひどいのです。腕の爪あとがあまりひどくて、夏だというのに ノー・スリーブが着られません。
年をとっても丸くなるどころか、とんがった猫なのです。