やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

もとシロ

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我輩はミケ。猫である。

ある日、飄然と姿を消したもとのシロ。ブミャ~と聞き覚えのある声がしたので、窓からみると、やっぱりやつだ。地声のばかでかいもとのシロ。この角度から見ると身体は白く見えるが裏側に間抜けな格好の黒いもようがあるのだ。しかも鼻の脇にはどうみたってハナクソにしか見えない点がついている。創造主とはけっこう悪ふざけをするものだなと、もとシロを見るたびに思う。

オルカが走っていって餌をやろうとするが食べずにスリスリしている。猫の風上にも置けぬ媚た態度である。そしてイリュージョンかと思うばかりに、もうもうと白いものが舞い上がる。抜け毛である。
あやつめは誰にも撫でてもらえないのだ。それは単にかわいくないからばかりではない…。案の定「ウギャー!」とオルカの悲鳴。もとシロの噛み癖の悪さを忘れていたらしい。
「甘噛みが下手なんだから!」なんて言ってるが、本当はけっこうその気で噛んでいるのじゃないかと我輩は睨んでいる。