やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

2011-01-01から1年間の記事一覧

さくら並木

白山山麓の樹木公園に行きました。 静かなさくら並木。今年は小鳥のウソによる食害が多かったそうで、花は多少寂しい感じでした。 公園の入り口付近のさくらの森では賑やかな声もしていましたが、ここまで来ると、熊避けの鈴がいるくらい 人けがすくないです…

シラネアオイ

春の花咲く季節。 今年は遅くまで霜が下りて弱った植物も多かったですけど、シラネアオイは沢山咲いてくれました。 ゆったりした葉の上にうつむきがちに傷つきやすい花をひらきます。 淡いラベンダー色のものが多いけれどこの花は際立ってあざやかな紫色でし…

辛夷の花は

辛夷と枝垂れ桜が一度に咲き始めました。道の向こうはやや日当たりが悪いせいか、梅がいまだ真っ白に咲いています。時間のとまったような春の夕暮れ。 山並遠に春は来て 辛夷の花は天上に 雲は彼方にかへれども 帰るべしらに越ゆる道 三好達治 ああ、抒情的…

ミケさまおかんむり

このところミケ様、おかんむり。 個展で私が家を空けることが多かったし、お客様や何かと人の出入りもあったし。 ストレスがたまったのかソファーをバリバリしまくり! 仕方ないので足拭きマットでソファーを保護しましたが、それがまたご不興のご様子です。…

中村さんちのチーズケーキ

チーズ・ケーキって、大好きなんです。好みのチーズでチーズ・ケーキが焼けたらどんなに素敵だろうっておもいます。 でも、わたしのようなアバウトな性格の者には、お菓子作りって不可能なんですよね。 分量を正確に測ったり、手順よく時間通りに作業を進め…

寒い四月は

四月になっても今日の寒さといったら! そんなときには、あたたかいよもぎうどんが最高です! 加賀市内の陶芸家中村久一さんの御宅で吟行句会。雨の中を藪椿の群落や山桜の巨木群を見せていただきました。近くの山や谷を巡って古い時代の山岳宗教の行者道が…

ど根性山吹

大雪で根元から折れた山吹。 雪が消えてから枝を切って壺に活けておいたら、なんと! 見事に花を咲かせました。たくましいものですね。 花は小さめですが、明るい黄色は輝いています。 私も元気を出さねば。 雪折れの枝に花咲く日和かな おるか

さくら さくら 俳画その四

さしぐむがごと山門の残花かな おるか 陶硯の海あふれしむ余花のころ おるか さしぐむがごとく小雨にぬれていたのは西国三十三ヶ所巡礼の折に訪れた松尾寺の桜です。 残花は散り逝く中でまだ残っている花のこと。余花は葉がでてからも葉裏などにちらと咲く花…

「さくらさkら」展の俳画 その3

あそびをせむとやうまれけむ 戯れせむとやうまれけむ 遊ぶ子供の声きけば わが身さえこそ 揺るがるれ 梁塵秘抄の中でもよく知られた歌のひとつです。 遊女の歌ともいわれていますが、どうでしょう。 子供の遊ぶ声に、自分もかつて知っていた遊びの動作が甦る…

[さくらさくら」展の俳画 その2

花に棲み花喰ふ鳥に生まれたし おるか このところ寒い日が続いて、はなにはまだ間のある北陸ですが、鳥の声は少し春めいてきました。 仕事場の前にある枝垂桜に、小鳥が時々来ます。花の頃は鳥たちも楽しそうです。うらやましいな、薄紅色の枝から枝へと飛び…

「さくらさくら」展の俳画です。

花の昼うたたねの指甘さうな おるか ぷくっとした幼児の手指っておいしそうですよね。 猫も、よく自分の肉球をきれいにするためだけとは思えない執拗さでなめています。なにか味がするのでしょうか。 ともあれ、ものうい花時の甘そうな指は、乳幼児や肉球よ…

「さくら、さくら」

「さくらさくら」と銘打った展示会しております。 会場はこんな感じ。 桜の花の文様ばかりです。 戸外は風花。昨日今日と、とても寒くてあまりお花見気分にはなれませんでした。 花の句も添えておきましたら、みなさん、そっちだけ誉めてくださるんですよ。…

さくら さくら

さて今度の木曜日24日から加賀市動橋の加賀棒茶製茶場ギャラリーにて「さくらさくら」と銘打った展示会をいたします。 ということで今日は午前中からリストを作って荷造り。 午後から搬入してきました。 わすれものがあったけれど、それは初日に早めに行く…

弥生の空は

か~す~み~か~雲~か~♪ 染付けの風景の上を漂うピンクの物体。こはなにぞ。 手のひらをはみ出すほどの桃色大福(?)です。不定形な格好が生き物みたいでおもしろい。 ピンクって不思議な色ですね。 小舟を追いかける雲にみたててみました 一斤染め、今…

三月の俳画

遠き日の 市に さまよふ 春朝寝 おるか 朝寝はそれだけで春の季語ですがなんとなくかさねてしまいました。朝寝覚でもよかったかな。 夢では他にもモヘンジョダロの遺跡みたいな所も彷徨っていましたが、市場というごたごたしたところの方が、あまりロマンチ…

新顔くん

ここのところちょくちょく顔を出すトラ猫くんです。 まだまだ、人間がゴジラに見えるようです。 ゴジラが食べ物をくれたって、「ひょっとして無害かも?」と思ったって、なかなかなれるのはむずかしいですよね。 そんなわけで、いまだ撫でさせてくれません。 …

猫雛さま、今年も。

大雪の名残の雪の塊がまだまだ堆いとはいえ、北陸の山里にも春が近づいてきました。 日なたは地面が現われて雑草が生え始めています。中庭はいまだかなりの積雪。 宮内卿の歌の うすくこき野辺のみどりの若草に跡までみゆる雪のむら消え 宮内卿 の歌のとおり…

鶴を描く

鶴は今までにも色々描いてきました。それで、蕎麦猪口に描いて欲しいというご注文を気楽に引き受けたものの、なんだかうまくまとまらない。夕食を食べながら手近にあった紙に、なんとなく描き始めてしまった。お行儀悪いですね。 いつも広告の裏とかに描いて…

ひそひそ

小さき者たち。 顔をそろえてなにやら会議中。なんだか愁い顔です。 「猫雛さんたち今年は遅いね」 「大雪だったからね。」 「玄関前の雪がとけたら、きっと行進してくるよ。」 「でもこの家の主は雪掻きしないつもりだよ。手首が痛いんだって」 「あー、僕はや…

屋根の上のウサギ

北陸は記録的大雪に見舞われました。 今日は朝から屋根の雪下ろし。 といっても非力なので屋根雪の表面をさらっとおろしただけですけどね。 青空が見えて爽快な気分です。 時々雪の上にバッタンと倒れて休みます。ふかふかで最高に気持いいです。 いったん下…

二月の俳画 冴え返る

冴え返る雲の上なる雲蒼く おるか このところの現実の空は、ずっしり雪雲に覆われて、ほころびたように絶え間なく粉雪を降らしています。 それでも雲のどこかに春が生まれていて欲しいという気持が薄青い空の色を幻視させたとでもいうか…。 願望ですね。 そ…

蕪寿司

加賀の冬の味、蕪寿司をいただきました。 お手製です。麹をまず甘酒にしてそのご機嫌をうかがいながら漬け込むそうです。本当に美味しい蕪寿司でした。 天盛りは蕪の葉っぱです。市販の蕪寿司だと、この葉がないけれど、私はこれが大好きなので、たっぷりの…

吹だまりに富士

玄関の前の雪の吹だまり。 日々成長して今日はなだらかな裾野をひいて。 ご町内の富士山になりました。 掃溜めに鶴とはいうけれど。 吹だまりに富士山。縁起がいいんだか悪いんだか 冷え込む夜夜、一人で雪の音を聞いていると寂しいような、それでもその寂し…

冬木の芽

寒い寒い。雪の日が続いて、家の周りには雪折れの木が目立ちます。 斜めの日差しが家の奥まで差し込んで、鳥の影を思いがけない所まで運んでくれます。 この時節の寒さに洗われたような清潔な光が私は大好きです。ここのところ仕事に終われて全く時間がなか…