やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

ひそひそ

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小さき者たち。
顔をそろえてなにやら会議中。なんだか愁い顔です。

「猫雛さんたち今年は遅いね」
「大雪だったからね。」
「玄関前の雪がとけたら、きっと行進してくるよ。」
「でもこの家の主は雪掻きしないつもりだよ。手首が痛いんだって」
「あー、僕はやく、裏の水芭蕉食べたいな。冬眠のおめざに最高なんだよねー」
「裏の小川ね。そこ猪がすぐ近くまで夜なべ仕事の土堀りしてるね。」
「若いのが一頭ついにそこを越えて裏庭に、巨大落し物をしてったね」
「そういえば川上弘美の句集の

 馬糞金亀子(まぐそこがね)たちまち糞(まり)に入りけり

って句いいねー。」
「うん。西東三鬼の

  ハルポマルクス神の糞より生まれたり

もすきだな」

と、なぜか話がだんだん下のほうへ行く小さな者達でした。