やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

吹だまりに富士

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玄関の前の雪の吹だまり。
日々成長して今日はなだらかな裾野をひいて。
ご町内の富士山になりました。

掃溜めに鶴とはいうけれど。
吹だまりに富士山。縁起がいいんだか悪いんだか

冷え込む夜夜、一人で雪の音を聞いていると寂しいような、それでもその寂しさが乙なような。

良寛の詩など開いて見たり。

前峰後峰雪皚皚
草門深閉石渓西
遙夜地炉焼榾とつ(木偏に出)
捻髭頻憶壮年時

地面に切った炉で榾(ほだ)を焼いて暖を取るだけでは寒かったろうな。
前も後も雪に覆われた峰峰が続くなかに一人住んで冬の夜を過ごす気分は遙かなのかな。
我が家も渓流近いとこにわび住まいなので川の音が身にしみます。捻る髭はないけど若くて元気だった頃のことを思い出したりはしますものね。

良寛さまがお好きだったという大黒屋の白雪こう(米偏に羔)食べたいな。

  寒灯に良寛さまの好きな菓子  おるか