やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

さくら さくら 俳画その四

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  さしぐむがごと山門の残花かな  おるか


  陶硯の海あふれしむ余花のころ  おるか

 さしぐむがごとく小雨にぬれていたのは西国三十三ヶ所巡礼の折に訪れた松尾寺の桜です。
残花は散り逝く中でまだ残っている花のこと。余花は葉がでてからも葉裏などにちらと咲く花のことです。時節的に残花の後ですね。新緑の気配の中でなお咲いている花もまた風情があります。

色鮮やかに杯の中に散り行く花びら。染付けの盃は灰釉を混ぜて、潤んだ感じをだしてみました。