やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

里山雑記

百合の影で 

末枯れた百合 飛石の下から、我にもあらず、といった風情で咲き出してしまった百合の花。この辺りでよく見かける百合です。野性の花の中では大きく目立つ、まさに「神は一輪の百合をソロモンの栄華にもまして装わせ給う」と福音書にもある通りの、すっと立ち…

窯出し です。

窯の扉を開ける 今日は窯出し。窯の中はまだ67℃と、やや熱いので、もう少し冷めてから出し始めることにしましょう。 あまり急激に冷ますと冷め切れの恐れがありますので。 これまで何百回窯出しをしたかわかりませんが、毎回ドキドキします。 心臓に悪い。 …

静かなる戦場、地衣類の王国

静かなる戦場 母屋と仕事場の間の日当たりの悪い湿った中庭。家の周りは雑草の王国だが、ここだけはシダ類,苔類が死守している。 なおかつ、その領土を簒奪せんものと、ゼニ苔はじわじわと匍匐前進を進め、春には一世を風靡していたムチゴケの一族を容赦な…

晴れ間が見えて

蜘蛛の巣に露 大雨の予報で心配していたけれど、晴れ間が見えてきました。 蜘蛛の巣に雨粒が。真ん中の黒いのは古い竹の葉、かな? 蜘蛛の巣になほ露の玉華厳蔵 おるか(句集青花帖) 華厳の世界は光の世界です。煌く首飾りの無数の宝玉がお互いにお互いの光…