メインデイッシュは白アスパラガスです。フランスから空輸で加賀に届いたところ。
半熟卵をトロ~っとかけるのが美味しいんだけど、他の料理してたら普通のゆで卵になってしまったので、急遽タルタルソースにしました。
器は手付き鉢なんですが、写真ではなんだかわかりにくいですね。枝垂れ桜の模様です。
花びら形豆皿にはそれぞれ、しょうがの酢漬け、胡瓜の酢の物、塩昆布など。
左側の小鉢は塩鮭と牛蒡の明太子和え。染付桜川小菓子鉢に菜花と筍の煮もの。桜色の生麩を彩にしてみました。
変形の大鉢は花筏の模様。奥の大鉢は窯の入り口にぎりぎりいっぱいなので、うちで焼ける最大の大きさの鉢ってことになりますね。釉薬に灰を多く入れているのでやや青みがかった発色でトロっとした感じがしますでしょう?ちょっと侘びた風情にしてみたかったので。
右側のぐい吞みも牡丹の灰を混ぜたので、よく見ると細かい鉄分の飛んでいます。灰のもとになる植物によって含有されている成分にそれぞれ違いがあるので、焼き上がりに微妙な違いが出て面白いものです。
ただ、この上に上絵を焼き付ける都合もありますので、あまり極端なこともできません。収縮率のわずかな違いで、色絵の具が縮れたり、ひどい時には流れ落ちたりしてしまいます。
染付だけの時は、灰を変えたり、黄土を塗ったり、敢えて汚してみます。
何故わざわざそんなことをするのかって?
んー、その方が風情があると思うからです。器にありたきは、風情です!よね?
染付の青い桜。器の中の非時(ときじく)の花に午後の日が傾く。
また逢ひませう水底の葉桜に おるか