やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

七月の俳画

猫と木槿

先日の大雨で、家の前の橋に流木が引っかかってしまって大変でした。この頃の雨って、激しさが昔とは違いますね。

さて今月の俳画、なぜか気合い入れて塀の上を歩いている猫さん。句は

 

着くづれて木槿の花にもどりけり  おるか

 

暑い日にお出かけして、ぐんなり疲れ果てて、木槿の咲くわがやにもどる、というのが普通の意味でしょうね。でも,書いてからきづきましたが、木槿の花が人間に化けたけど疲れて又花の姿に戻った、という風にも読めないこともない。

 例えば、朝顔は、藍染めの浴衣をきちんと着付けている感じですが、木槿は、やや着崩れた風情かな、と思って。すぐしぼんでしまう花の懐かしさが着崩れた感じと似合う気がして。