やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

本窯を出しました。

染付と、上絵を待つ白い器たち。うーん、ちょっと焼きすぎたか。白はきれいだけど、形が若干溶けた感じ。何回やっても、これでいい!と思ったことがないって、なんなんでしょうね。

曽宇窯の本窯はガスで、昔ながらの周りに炎が吹き出してる単純な構造の窯です。その分、故障は案外少ないけれど、ただ、暑い。いや熱い。

 染付の発色が、淡いなー。釉薬の配合を、変えた方が良いのか?

釉薬は基本の一号釉だけだと、普通にスカーンと、きれいに上がりますが、、それだと面白くない気がして少々いじります。ほんの少し、薄雲の気配みたいなものを足したくて、灰釉や花坂釉など企業秘密をほどこすわけです。どうもそれが災いして、薄雲を通り越して、はっきり雲がかかっちゃった感じ。

市販の釉薬で満足できたら、苦労はないのですけど。ちょっとニュアンスがある方が風情があると思っちゃうんですよね。

レオナルドダヴィンチが(こういうビッグネイム出すのは気が引けますが、そうでもない人の日記は残ってないから仕方ないですよね)「曇っている日の方が人の貌がうつくしく見える」とか書いてましたが、赤絵や色絵も、やや曇の気配がある方が雰囲気が良く思えます。

でも染付は、もっと鮮やかに発色する予定だったのにねー。呉須の調整の方を変えるべきなのか?悩みは尽きません。