毎月、市内の加賀棒茶製茶上ギャラリー「実生」に俳画を届けています。(もちろん器も展示させていただいています)
今月はうっかり遅くなってしまって、大慌てで絵を描き、苦吟して俳画を仕立てました。
絵は甘草の花、
句は
山並みの紺夏帽子古びけり おるか
いくら急いだからとはいえ、句と絵の色彩が、あってませんよねー。もうちょっと考えるべきでしたねー。
ま、いまさら反省しても遅いですね。
紫陽花の、淡い色ばかりの我が家の庭の中で、ひときわ目立つ強烈な色彩。
甘草の花は、一日で儚くしぼんでしまうけれど次々と咲次いでくれます。
夕闇の中に浮かんでいるところなどいっそ涼し気でさえあります。
そして、春の芽立のときは、甘苦い味が、山菜として美味しいし、ハーブ・ティーやのど飴にも使われます。
有用で花も華やかなのに、なぜか、あまり庭植えされない花ですね。
ギャラリーで、ひとしきり甘草の不遇をなげいてきました。
涼しいしつらいの、冷茶と水ようかん、とっても美味でした。まさに甘露っていうかんじ。