梅雨の晴れ間、山々の緑がまぶしい。連句の会で山中温泉まで出かけたついでに、お昼を県指定文化財の無限庵に、誘っていただきました。
やや厳めしい門を抜けると、大正元年に建てられたお邸を、百年前にここに移築したというレトロな建物の、控えめに贅を尽くしたお玄関に迎えられます。やや門から近い感じがしますが、渓谷に臨んだ立地のせいでしょうね。
「神は細部に宿り給う」釘隠しは鳳凰ですね。本格的なお茶室もあって、覗いてみましたが、ほの暗さが渋かった!
そして、新しくできた大聖寺川を見下ろす、カフェ・レストラン「茶房うるはし」
緑に包まれてぼんやり川を眺めていたくなります…って私の場合は家にいても緑の中で川を見てるんですけどね。
素敵な建築なので、自撮りの好きな方なら、良い写真がたくさん撮れるのではないでしょうか。北陸どくとくの紺青の壁なども、さすがに良い材料を使っていて色がきれいですし、大正ロマンの雰囲気の応接室などもあります。
私は自撮りすると木下闇の暗さにうっかり出てしまった昼の幽霊みたいになりそうなのでやめときました。
ランチというのに写真撮るの忘れてしまったけれど、てんぷら素麺をいただきました。おいしかったです。コーヒーも。
揺れている幽霊色の紫陽花の おるか