神戸ワインを開けるには、
やっぱり牛でしょ、というわけで牛鍋。残念ながら神戸牛は手が出なかったので、ふつうの和牛です。その欲求不満があったせいか、ついキャビア買ってしまいました。愚かな私。
アドリア海の至宝ダ・ヴィンチのキャビアです。馬上盃に銀のお匙を添えました。
手前の椿の飯碗に混ぜご飯。じつは、熱々の御飯にキャヴィアを乗っけて食べるの、チョット好き。
椿は不思議な生命力が感じられて魅力的な植物ですね。花は勿論、枝ぶりが良い。
硬くてしなやかな材質は、古来さまざまに使われてきました。忘れられないのは福井県小浜市若狭歴史博物館の縄文の櫛です。漆の朱が今も鮮やかで呪力を感じさせる力強さでした。
若狭は椿の多い土地なのでしょうか。東大寺のお水取りに先立って行われる、お水送りの川、遠敷川の鵜の瀬の辺りも椿が…多かったに違いない。いまではすぐ近くまで杉がしょくりんされているけど。まったく、杉のやたらな植林は自然だけでなく文化も破壊してますよ。
赤い椿白い椿と落ちにけり 河東碧梧桐
松明の赤い炎と白装束の人々の居並ぶ水送りの淵瀬に、赤い椿そして白い椿と落ちてゆく景色が見たい。
前にも書きましたが、万葉集では「つらつら椿つらつらに」等々葉っぱの艶やかさの方が花より注目されているのよね。
左側、赤絵の平鉢は、お鍋の取り皿に便利です。汁もたっぷり入るし。
中央の赤絵石榴紋様の八寸皿に鯛のあっさり水煮。タルタルソースかけわすれてる。
大皿はお鍋の具材を乗せるのにとーっても便利です。
日本酒の新酒は秋の季語になっているけれど、現在は寒造りでみんな冬ですね。ワインの新酒も新酒の内。
船の灯かと思う熱燗なみなみと おるか
夜の港はさむい!熱いワインも良いですね。クリスマスマーケットのヴァン・ショーも忘れられない。