やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

二月の俳画

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 今日は節分。
北陸は良いお天気でした。
俳画は落ちた椿。

 八百比丘尼眠る石室雪解風  おるか


人魚を食べて不老不死を得たという八百比丘尼。ここからそんなに遠くはない若狭の国のお生まれだそうです。
人の身にして不老不死は面倒だったのか飽きたのか、入寂なさったという岩屋が小浜にあります。

 八百比丘尼は椿をもって諸国を行脚したともいわれます。
たとえば百合の花がマリア様の清らかさを表すように、椿の生命力は不死の人を象徴しているのでしょうね。

 八百比丘尼の手にしていた椿はどんな椿だったのでしょう。そういえば、若狭には椿が多いような気がします。そして墓地にも植えられています。

 三月には若狭神宮寺でお水送りがあります。行事の行われる鵜の瀬もあたりも椿がありました。
水送りの次の日、鵜の瀬の淵の写真を取ったら、水面の少し上に不思議な光が移っていましたよ。
人の祈りというのはなにか力があるんでしょうかしらね。