富山県黒部牧場のカプリーノ チーズ「さくら」 です。北海道の桜が散るまでの間、御作りになるんですって。
淡い桜色が美しい。ほのかな桜の香りが舌の上で儚く消えてゆく。人工的な香り付けは、あまり好ましく思はない方なんですけど、このチーズのごくあわく優しい香りは絶妙でした。
花の香りというより、花の思い出の香り。名残の花にふさわしい。
名残の桜に合わせるワインはロゼでしょうね。
黒部牧場のチーズ職人さんは北イタリアで修業なさったそうなので、ロンバルジアのキアレットを選んでもらいました。永遠を誓えるマリアージュでした。
キャプションに、若いチーズと書いてしまいましたが、十分熟成しています。
来年は庭の桜を見ながら味わえるといいな。