今日は九谷焼美術館のミュージアム・ショップでもある、茶房古九谷まで行ってきました。
クリスマス・シーズンだけのサンタさんの猫ペンダントトップ(今年は限定5個) と
うさぎリング・スタンド(こちらは2個だけ)、などなどちいさなものを置いてもらうことになりました。もちろん手びねりなので一個一個ちがいます。
寒かったのでお茶と加賀の名菓子舗「福文」のお菓子山茶花」をいただきました。福文さんのお菓子は、今のところ、この茶房でいただくことが出来るけれど、そのうち味わえなくなってしまうようです。跡を継ぐだけの人がいらっしゃらないとか。菓子処加賀の誇りのようなお店なのに、淋しいことです。時雨の季節は一入、定め無き世の儚さが身にしみる。食べられるうちに食べておこうというのも未練がましいけれど。
露の世は露の世ながらさりながら 一茶
生者必滅会者定離、この世が、けっこう哀しいところなのは、頭では分かっているつもりだけれど、気持はなかなか慣れることができません。
写真のうさぎさんたちも、こころなしか寂しそう。心の中で「さりながらさりながら」とつぶやきながら口に運ぶお菓子は淡く甘く、舌の上ににさらりと溶けてしまいます。
そういえば、オットセイさんのお葬式のとき、一枝咲き残っていた白山茶花を活けたのでした。
喪の家の白山茶花でありしかな おるか