やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

今月の俳画

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めっきり寒くなりました。
街はクリスマス・デコレーションで華やかですね。

 山の中は紅葉も終わり、すっかり枯れ色の世界です。葉の落ちて明るくなった林の中を四十雀ヤマガラが飛び移っていくのが見えます。

 山里は冬そ寂しさまさりけり人目も草もかれぬと思へば  源宗之朝臣

百人一首でお馴染みの歌ですね。古今集の冬の部にあります。「かれぬ」は「枯れぬ」と「離れぬ」の掛詞であると高校の時に習いました。冬になると景色が淋しいばかりでなく、寒くて人も出歩かなくなってしまうのは、今も昔も変わらないようです。

 ところが、このところ時々、山道をカラフルな衣装に身を包んだ女性たちが通るようになりました。「山ガール」っていうんですか?女性ばかりのハイキング。賑やかでとても楽しそうです。
 笑いながら軽やかに歩いてゆく、明るい髪の色の女の子達は小鳥のよう。寒々とした冬景色も、元気一杯の彼女達の出現に、一瞬明るく輝きます。

 枯野道少女らの髪赤に黄に  おるか