やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

四月の俳画 残花の森の猫

 見にくいですが、画面全体に花が散ってるんです。

残花は満開に遅れて咲くさくら。余花は青葉のころにわずかに開いてしまう花です。どれもいいものですよね。

散る花の木にスリスリする巨大猫さん。

句は

 残花なら踏むべし道は迷ふべし  おるか

 

生意気盛りの若いころに作ったので、今見ると恥ずかしいですね。

ちってしまった花を惜しんだりせず踏みにじって進もう、つつがなく目的地についてしまうより、迷ってやろう。気持ちは今も変わりませんけど。

 ためらいがちになる自分を鼓舞する気持ちで作ったようなものです。