やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

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染付ランチ

今日も雨。梅雨とはいえ、二週間以上も連日雨が降るなんて、あまり記憶にない湿っぽさです。

食欲もないので簡単に、ニョッキとサラダ。家で使っている器は、窯切れしたり、発色がいまいちだったり、多少残念な器達なんですが、使う分には十分なのでこうして食卓に上げています。妙なもので、使い込むうちに、だんだん、そういう疵がいとおしくみえてくるんです。

写真の染付7寸皿は見込みに芙蓉手風の鳥が一羽。胡瓜とモズクの酢の物を盛った染付瓜形鉢は、焼き上がりが冴えなかったので残念組になっていますが、たまに、「渋い」といってくださるかたもいらっしゃいます。そういう鷹揚な方って好き。

 

それにしても、もう七月も終わりに近づいているのに、まだ梅雨が明けないなんて、鬱陶しいったら。

二三日前に、大きな夕虹をみました。茜色の空にくっきりと浮かび上がって、根っこを掘りに行きたくなるくらいはっきりした虹でした。

 

空に虹がかかる時 /私の心はおどる

ワーズワースはかいています。キリスト教国の人にとって虹は、あのノアの箱舟にのったもの以外の地上の生き物は皆死に絶えたという大雨の後、神様が、もう、こんなことはしないと約束のしるしに空に表した印ですから、それは、見上げて心躍るに違いありません。日本でも夕虹は晴れる、といいます。

 にもかかわらずそれ以後も雨。やっぱり神は死んだのね。

 

夕虹を見上ぐ箱庭に住む人も  おるか

 

箱庭って夏の季語なんですって。虹も、夏。季重なりになってしまいましたが、即吟なので。鷹揚に見てやってください。ハハハ。

 

     

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三日前の夕虹