やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

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弐月の朝粥

 立春とは云うものの、今朝の寒さはどうでしょう。 家の中が冷え切っています。朝飯前に上絵の窯を出して、ざっとチェックして、さて朝御飯です。絵の具が流れてしまったり、ちょっと残念な器達。家で使う食器は皆そういうものなんです。窯から出たばかりで、まだ赤も磨いてないけど。

 

 先日京都、大徳寺丹行った折にいただいた、大徳寺納豆、をトッピングしました。 手前中央、赤絵竜虎飯碗に御粥、右の椿の碗に胡麻豆腐、左、花の王飯碗には風呂吹き大根。さすがに大徳寺納豆は禅味ですなー。

 椿の飯碗と花の王飯碗が、新製品です。食卓の上は春の花いっぱい。

 

奥のやや大きなお皿に野菜炒め。左の赤絵なでしこ小菓子鉢に煮物。 ありあわせの朝粥です。あ、漬物出すの忘れた。   

 「冬はつとめて」と、清少納言はおっしゃったけれど,二月の早朝もまだまだ良い。光は澄んで率直で、食卓に枝影をくっきり落とします。木々の芽も心なしか動いてきているよう。そんな二月の気配の中で熱いお粥をいただくのって、うれしいな。

 雪折れのなほほぐれむとする芽かな  おるか

残雪の道に落ちていた大きな雪折れの枝。その折れて猶も芽吹こうとする命。山里の冬の終わりはもう少し先かな。