やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

時雨の晴れ間に

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古九谷美術館へ搬入に行ってきました。写真の奥の赤絵の徳利、菊の葉型向付、赤絵の菊の模様の片口等々持っていきました。片口の銘は、東籬。「菊を採る東籬のもと悠然として南山を見る 」の、陶淵明の詩からです。赤絵のぐい飲みもそれぞれ、「両人対酌山花開」李白と「年々再々花相似」劉廷芝。なぜかなんとなく漢詩をかいたものをえらんでしまいました。

もちろんお茶もいただきました。栗の風味をつけたプーアル茶です。

カップ&ソーサーの作家は聞き忘れましたが、時雨の晴れ間の光が金に反射して輝くのはきれいでした。私は普段はあまりピカピカなのはやや敬遠するほうですが、時雨の隙の光を映すためなら、一度金ぴかの盃でも作ってみようか、という気がしてきました。

まんなかの象さんみたいな急須は山下一三さんの作品です。手前右の豆皿は私のです。