やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

モクレンの帽子

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我が家の庭にも辛夷や白モクレンが咲き始めました。
冬の間、これらのモクレン科の木々は、つぼみをしっかりと毛皮の外套で守って過ごします。
ネコヤナギのような毛ばだったその外套をある日はらりと脱ぎ捨てて天使の白さの花が咲き出します。
良く見ると蕚の近くに漂うモーヴ色と淡いオリーブ・グリーンの陰がおそろしいまでにシックです。聖書の「神は一輪の野の百合をも、ソロモンの栄華にまして装わせ給う」という言葉を思い出します。たしかに、これほどの完璧な仕上がりは人間の技ではむりでしょう。

モクレンはベランダの下に植えてあるので、花を近々と見下ろすことが出来ます。おや!?まだ毛皮の冬帽子を被ったままのつぼみクンがいる。
かわいいので写真を撮りました一寸見難いかも知れませんが。


  川音や白木蓮の香をかげば  おるか