やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

魯山人展

イメージ 1

 ふと気が付いたら、福井市美術館の魯山人展が今週いっぱいで終わりになるところでした。
お天気もそれほど悪くないようなので、午前中にサラッと見てきました。

 笠間日動美術館の所蔵品がメインのよう。茶室もありました。

 魯山人と云えば、須田菁華さんのところで、かなり見せていただきましたし、これまでも特別展やら骨董店やら、何かと見てきたつもりです。今回初めて見たものと云えば、文机を前に、魯山人の写真が座っているコーナーの壁に掛けられた色紙大の壺に秋草(?)の墨画くらい。

 この器にどんなお料理乗せるのかな、と考えながら見て回るのは楽しい。でも器の存在感が相当だから、盛り付けはきっと難しいと思う。器でお腹いっぱいになれます。

会期末近いせいもあってか、会場はほどほどに混んでいました。魯山人って人気があるようですね。魯山人が愛して参考にした呉須赤絵や乾山の器より高いくらいですものね。

わたしは、魯山人では書が一番好きだけど、あえて比べれば、乾山の書画の方が好ましいです。 
乾山は絵もいいんです。何分,御令兄が日本美術史に燦然と輝く光琳様ですから、あまり表立っては描かないみたいだけど。
なぜか画家の書が好きなんです。書家の書は、ちょっとね、っていうと魯山人も「俺もだよ」とか言いそうだけど。

自分の好きなものだけ食べて、気に入ったものだけ身の回りに置いて暮らす。それも思いっきり吟味しまくって、そうする。
そういう生き方はやっぱりうらやましい。それも人気の一因なんでしょうね。