やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

九月の俳画

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今月もまた俳画を描いて加賀市動橋町の加賀棒茶製茶場&ギャラリー実生まで、持ってゆきました。

描いたのは、山道でよく見かけるつる植物です。

実がトルコ石みたいで、とてもうつくしいんです。見るたびに「きれいだな、なんて植物かしら」と思っていたけど、未だちゃんと調べてなくて…。

野葡萄では、という御意見、うかがいましたが、確かに葉っぱは葡萄そのものです。でも実は固く、食べられはしないみたいです。

句は

  夕明かり翅脈つぶさに残る虫  おるか


季語は「残る虫」です。だから「つぶさに残る 虫」ではなく「つぶさに 、残る虫」と読んでいただきたいわけなんです。季語をごぞんじのかたにはいうまでもないことですね。

「翅脈つぶさに残る 虫」だと死んでしまってるみたいですけど、「翅脈つぶさに  残る虫 」だと、声もか細くなったといえども、まだ鳴いている生きた虫ですものね。