午前中はまだ玉のような蕾だったのに、気が付くともう散り始めていた朴の花。
窓を開けると、天国的な香りが流れ込んできます。
ゆったりした広葉の萌黄色、開く前の、紫のかかった宝寿形の端正な蕾をシャンデリアのように天空に掲げる樹容。
我が庭の白い花花の鄭美を飾る巨花です。
毎朝、今日はいくつ咲いているかしらと数えては一喜一憂してしまいます。
朴開く大白玉の欠くるごと おるか(欠るは月の盈虚などに本来用いるカケル・キョの正字にしてください。このおバカPCでは出ませんでした)
朴の花の蕾を見ていると、その状態で一つの完成にたっしているようにみえます。そこからなおも開かねばならないのはむしろ過剰かもしれない。「咲く」は→「割く」に通じることが実感されます。白い蕾がその身を破る。そんな感じがします。