やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

秋日和

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我輩はミケ、猫である。
急に秋めいてきた。我輩は秋の午後の昼ねが好きである。なに!秋でなくとも毎日昼寝してるだろ、だと!
する、しないを問題にしているのではない。好きだといっているのだ、ったく…。

 我輩は猫のおもちゃのたぐいはきらいである。あの、みゃうにかわいいような、こびた感じがいやである。マタタビのような俗なものもきらい。キャット・ミントは多少たしなむ。

 この白熊は我輩の不肖の執事、オルカのバス・ブラシである。年甲斐もなくこんなもので背中を流しているのだが、ミント系の香りがするので、ちょっと遊んでみているのだ。お腹にけりを入れると、ザラザラしていてちょっと気持ちよいのである。

虫の声がかまびすしい。秋というのは意外にうるさいものである。
夏の間、この上でおやつを食べたり、ゲロを吐いたりして、じっくりとてまひまかけて我輩のものにしたこの麻座布団も、そろそろ取り上げられてしまう時節だ。ああ、すべてはうつろう。この世は夢。
どれ、夢の中で、また夢を見ようか。

 美しき吾が尾にふれて秋の雲(ほんとは熊だけど) ミケ