箸置きを入れる箱を探して。近所の紙器製作所をお訪ねしました。
手作り感のあるイロイロコハコさんの小箱、かわいい。
お気づきの通り、金属でとめてあります。手前のスチール・グレイの小箱は銀色の、上のは銅色。
特に、角止めという横向きに止めるやり方は、もうほとんど見られなくなった作り方なのだそうです。立てに止めてあるのは平止め、素朴な感じです。
金属があると、ごみに出しにくいじゃないか、と思われることでしょう。そこです。
使い捨てにされる箱たちを憐れんで、というか、愛おしんで、経年変化もふくめて長く使ってもらいたい、というコンセプトからつくられた箱達なんです。手前のものはフランス製の直輸入再生紙だそうです。もちろん日本製の紙もあります。
私は、紙は日本製が一番だ、と思っていましたが、再生紙などは、むしろ日本製はきれいに仕上がりすぎているかもしれません。手前の白や灰色の手触り感、素材感がある方が、面白く感じられます。
作業場も見学させていただきました。こちらは金属のない普通のタイプですね。
地震の時は、紙が散らばって大変だったそうです。
箱を開ける時って、何が入っているか、ワクワクしますね。
小さな箱も一つ一つ手作りしていらっしゃる人がいる。大切に使わせていただこうと、思いました。
立春の雨音小箱に閉じ込めて おるか