小筆を分けてもらってきました。美術館のカフェで、ついでにお茶もして。
赤絵唐子遊びのそば猪口に花芽の豆皿。春を待つ取り合わせですね。自分の作ったものではありますが、大分、以前のことなので、なんとなく新鮮。
書道用の筆がなくなったので分けてもらったのですが、筆も値上がりだそうです。
筆職人さんたちも大変のようです。前にも書きましたが、材料そのものが手に入りにくくなってしまっている現状です。日本鼬が、もういない。
毛を集めて、使える状態にして、そして使い方に応じて、中央の命毛には、固めの毛、その周りには別の特徴の毛と構成して作り上げます。
首の後ろの毛とか、腹毛とか、部位によっても毛の性質が違う。一本の筆を作り上げるまでに大変な経験のいるお仕事なんですよね。
そういう方のおかげで、私も仕事ができる。感謝しかありません。
熊野筆雪解雫に選びけり おるか