やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

月を待つ

f:id:orcamike:20210921195825j:plain

今宵は八年ぶりの仲秋の満月だそうです。

ありあわせのお供えですがススキを活けて月を待つことにしました。

色絵染付の平鉢に盛り上げてあるのは、御団子ではなくモツアレラチーズです。ふふ。

山里は月の出が遅いので、八時現在山の端に、仄かに月白が感じられるところです。

雲行きが心配です。昨は、それは良い月でした。驚くほど明るくて、枝影が床を這いまわるのが幻想的でした。

待宵の光一滴舌に受く   おるか

シャンパンゴールドの一滴。

まだかなぁ、庭先まで出て見ても、立ち位置の低くなった分、暗いばかり。橋まで行ってみようかな。

月を待ちながら三吟

月夜見の木漏れの影に踏み惑ひ

  それぞれの盃それぞれの月

半身は闇に残して月を待つ

 

残る虫の声がたかまります。彼らも待っているのかな。