、まだ余熱の残る上絵の窯を出しました。
何百回焚いたかわからないのに、窯の上がり具合は、依然として不安なものです。
電気の窯を三層に分けて電流のスイッチ操作ができるので、それに合わせて中身を詰めています。一番上の段はどうしても温度が高くなりがちなので、あまり溶けて流れないような色のものを入れています。
やや焼きすぎたか、うーん、私は悪い方に考える傾向があるようでチョットしたことでくよくよ悩むみたいです。
でも、それは、重箱の隅をつつくように自分を反省して苦悩する方が誠実なのだと暗に思い込んでいて、自分は誠実な人間である、と思いたいために無意識にそうしているのかもしれません。
こんなこと考えだすと、意識の鏡の間に入ってしまって抜け出られなくなりますから「気楽に、気楽に、」と自分に言い聞かせます。
さて、器をリヴィングに運んで、これから最終チェックです。
写真中ほどの魚の大皿は九谷焼組合が毎夏行っている台湾との交流事業の一つ、”台湾の子供の絵をもとにデザインする九谷焼”というもの。中央のトビウオ(?)が原画を もとにした部分で、あとはわたしがアレンジしました。喜んでくれるかな。
加賀市の九谷焼美術館に夏休み期間、展示されます。御笑覧くださいませ。