やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

加賀市 焼き物散歩 その1

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 秋晴れのいいお天気に誘われて、焼き物の道散策にでかけました。

 まずは魯山人の住んでいた家を整備した魯山人寓居跡いろは草庵。
駐車場から山の陰を踏む細い小坂をたどります。もの寂びた古い家とべんがら色の壁の新しい展示館、。展示室では、魯山人の屏風や関連する焼き物など、季節に合わせた企画展をみることができます。中庭を眺めながら一服しているとお茶を出してくださるのですが、その器が、なんとわが師、須田菁華の茶碗です。このお茶碗でお茶をいただいて、ゆったり庭を眺めて500円は安い!
水曜日と祝日はお休み。
 魯山人は気難しくて百人の友人の九十九人と仲違いしたといわれますが、いい人だろうがいやな人だろうが、結局残るのは作品だけですね。岡本かの子の「食魔」という小説には魯山人がモデルかと思わせる人物が描かれていますが、岡本かの子、さすがに見るところを見てると思いました。岡本かの子ってたべものの出てくる小説たとえば「鮨」とか、が旨い、いや上手いですよね。

 石灯籠の並ぶお寺を巡る道を通って山代温泉の総湯にむかいます。静かな境内を通り抜けてもいいですけどね。特に椿のころとか。

 木の香も新しい古総湯は、この十月にオープンした所です。写真では むかって右側の総湯の建物がほとんど切れてしまいましたが、やはり木をふんだんに使った少しレトロな趣きの建物です。インテリアには、九谷焼の作家がそれぞれの作風で焼き上げたタイルが使われています。私も染付けの「水流に四季の風物散らし」みたいな図のタイルを作りました。総湯に入られたら捜してみてくださいね。鹿がいます。

 湯の底に吾が足白し今朝の秋  蕪村

透き通ったお湯に浸かって秋を感じるなんていいですね。蕪村は足細かったのかな。

 総湯と古総湯、二棟の真ん中の道、奥に山代温泉の名旅館「あらや」があります。奥床しい玄関のわきに売店があって、通りがかりに気楽に立ち寄れます。わたしの作ったものも置いてあります。
店内の写真左側の奥のほうです。ちょっと宣伝でした。

「あらや」さんの売店を出て、須田菁華窯へとむかいます。それはまた次回。