展示会用の春の食器、やっと窯出ししました。
全部ではありませんが、この中から選んで荷造りする予定です。
やはり上絵は明るくて気分もあがります。
あめつちのうららや赤絵窯を出づ 水原秋櫻子
うまい句だな~!
上絵というのは釉薬の上、表面に色絵の具を焼き付けているから。
華やかなので、それを焚く窯を錦窯とよんだりもするんです。
えっ、上絵と赤絵のちがいですか!
赤絵は呉須赤絵や古赤絵のように赤色が主なもの、赤一色のものは当然赤絵です。そのほかに、古九谷のように、深い色をメインに描いている作品もあってそれらを色絵と言います。どちらも釉薬の上に描いてあるので、上絵です。
釉薬の下に描く染付や鉄絵は、下絵といいます。
上絵と下絵を併用したものを染め錦と呼んでいたこともあるようです。
さまざまな技法がありますでしょ?変化こそ楽しい。草の葉に一枚として同じ緑、同じ模様がないように。
ああ春が待ち遠しい。ちょっと庭見て来よう。新しいものの芽がでてるかな。
ものの芽の聞き耳たててならびけり おるか