小雪の舞う中、加賀棒茶製茶場&ギャラリー実生へ行きました。
今月の俳画お届けです。
ちょうど8の日だったので、スペシャリテのお茶がありました。棒茶ラテです。
意外というかさすがというか、棒茶とショコラの香りって、合いますね。
仄かに甘くて寒い日にはぴったりでした。
ギャラリーでは、森下優理さんと竹田みずほさん、お二人の展示会がかいさいされていました。繊細で、それぞれに個性的でかわいい作品でした。
ええっと、句は
雪どけのいづくもかつてあそびし地 おるか
でしたが家に戻って考えて
雪どけのかつてあそびし地面かな
にしようかと考えています。
「曾遊」ということばがありますよね。文字通り かつて遊ぶ・行楽に訪れたことがある、という意味ですね。そういう感慨より、
眼前に、昔、それこそ泥んこ遊びなどした地面という具体的なものを出した方が俳句的かな、とおもったわけですが。どうかな。どっちにしろ大した句材でもなかったな。
ともあれ、大概のところは行ったことがあるというのも実感です。美術品にかんしても、例えば焼き物は、日本にある公開されてる銘品、国宝の類はおおよそ見たし。あと死ぬまでに見たいのは大英博物館の宋の白磁盤かな。年を取ってつまらないのってこういうことね。なんでも見たことがあるみたいな。
若冲は驚きの新発見があって、まだこういうこともあるんだ、となんだかうれしかったですけどね。
ともあれ、平知盛のように「見るべきほどの事をば見つ」といって死にたいものです。