やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

刺繍の庭と人形たち

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グループ展の荷物も無事発送してほっとした一日、仕事に追われる日常とは、別の世界を見に出かけました。

大阪、北浜のレトロビルの一角でひっそりと行われている展覧会です。ビスク・ドールと刺繍の夢のような世界。
写真はお断りとのこで、写真集の一葉を御覧ください。

私はお人形については、なにも知りませんが、凄いお仕事だということはわかります。
靴からアンテイックレースや襞飾りで一杯のシルクのドレスまで、全てお一人でなさるという驚嘆すべきお人形たち。

中の一人、やや濃い色のカールした髪がプルーストの長編「失われた時を求めて」のアルベルチーヌを思わせます。
それなら、考え深そうな子はアンドレかな、複雑なものを秘めたあの子はジルベルト。
一体あった男の子はマルセルですね。
春の一日、お人形の「花咲く乙女達」との午後のお茶をいただきました。ほんとうに夢みたいでした。