やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

茶箱の本

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台風の名残の雨が木々をぬらしています。

秋に先駆けて届いた一冊の本。

金沢にお住まいの多田けい子さんの茶箱の本「モノあそびコトあそび」です。
前書きとかクダクダしい説明は一切無し。一葉の写真とお道具の名前のみ。実に涼しい。

開いたページは「サトちゃんの箱」と「プラハの箱」です。一つづつそれぞれの全く違う世界を秘めた、魔法のような小箱の数々。

とっても瀟洒で、言うことないんですけど、私としては、それぞれの物を集め仕服を仕立て、取り合わせるまでの物語を少しは聞かせてほしかったというきもします。 いかに心砕いているか、傍らで見てるものとしてはね。
でも「そんな御託を並べるのは野暮ですわ!」とばかり涼しい顔していらっしゃるのが彼女の気風のいいところでしょうね。

颯爽たる一冊でした。非売品なのかな。売ればいいのに。