やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

辛夷の花は天上に

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庭の辛夷が咲き始めました。早い。

オガタマノキは満開です。早い!

犬山毛欅の花も見ました。早すぎるッ! 

温暖化も急激に進んできましたね。昨今のパンデミックは人の営為を抑えようとする地球の反撃なのでしょうか。ともあれハクモクレン辛夷、オガタマと我が家の白い花の木は、朴の花を残して咲きそろいました。ああ、美しい。

      山なみ遠に春はきて

      こぶしの花は天上に

      雲はかなたにかへれども

      かへるべしらに越ゆる路   三好達治

 

辛夷の花を見るたび口ずさんでしまうこの詩。多少甘い気もしますが愛誦性って大事ですよね。

今年は白山の公園の奥の辛夷にあえるかな。その公園の辺りでは辛夷と櫻が一度に咲いて、遠い山並みを眺め渡すと万葉集

 

 うち靡く春きたるらし山並みの遠き梢の咲き行く見れば  尾張

の歌が思い出されます。

思い出してばかりですね「何を見ても何かを思い出す」はヘミングウェイでしたか。年を取るってこういうことなのね。

 

辛夷空のやさしき方へ雲  おるか