やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

白い花の季節

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麗しの五月
日々いろどりをを変える新緑の山々、鳥の声。
緑陰に浮かぶ白い花々。
芍薬の蕾が上がってきました。風の中に咲いてしまう壊れやすい花。
白椿がぼたりと音を立てて落ちる。
招霊木の花も散ってしまった。
四月が寒かったせいか、花たちはみな咲き急ぎ散り急いでいるかのよう。

悔恨に萎れる数多の花よ
その香りは秘密のごと甘し
深き孤独のただ中に

と、ことしはボードレールの詩集「悪の花」から「不運」という詩の最終聯。
毎年ランボーの「黄金時代」ばかり引用してるみたいなので。
昔の詩ばっかりですね。
読書の楽しみについて、吉田兼好翁も「見ぬ世の人を友とするぞこよなう慰む技なれ」と書いていました。その通りだと思うけど。ランボーボードレールも見ぬ世の人だからこそ友といえるのですよね。

望郷の手紙を吹きぬ青嵐  おるか