俳画では、絵と俳句が、かぶるのは面白くないものです。
金魚の絵に、金魚の句では愚の骨頂、野暮の極み、とわかってはいるんですけど。
やっちゃいました。句は
死ぬるまで人に見られて金魚とは おるか(句集青花帖)
金魚という怪物。
金魚が好きで、惹かれて、怪物を作ってしまう。確かに蘭中ら獅子頭やら、鰭をゆらゆら、もの憂げに泳ぐのは優雅かもしれない。頭が重そうだけど。
自然界で生き延びるなんてことは到底かんがえられない御姿ですね。
植物では、水仙の蟹仕立てなども、すごい。球根に刃を入れてあり得ない姿の花を咲かせる。
人のやることって怖い。かなしい。でも、きれい、かな。