お昼を食べそびれてしまったので、
光がすこぅし薄紫がかった時間に、ちょっと一服。このところ日暮れはずいぶん涼しくなりました。
窓の外では蝉たちが夕べの歌をがなりはじめました。
このまま秋になってしまうのかもしれないと感じてか、悲壮感漂う大合唱です。
何年も地中で雌伏して、やっと地上に出てきたかと思ったら、雨ばっかりの夏だったなんて、かわいそうだなぁ。
写真の染付ひし形皿に乗っているのは、サツマイモの蔓の炊いたの、です。
これまたお隣の御ばーちゃん御手製です。
癖のない、むしろ優しい食感です。皮をむいてあるからでしょう。ひと手間かかっているんですね。
戦時中はよく食べたのだとおっしゃっていました。自然豊かな山里でさえ、食べ物に苦労したのですもの。
本当に食料がなかったのですね。。
母もお堀端の雑草を摘んだと話していました。母の姪の小学校にも上がらないくらいの小さな女の子が、普段は良い子で我慢していたけど、お人形さんとあそびながら「お腹が空いたわね」ってはなしていたって。空襲で死んでしまったその子の写真を見ると目鼻立ちがくっきりしてびっくりするほどきれいなお顔です。お友達になりたかったな。
かなかなが鳴き出しました。夏の終わりはいつも悲しい。