日本三大毒草というと筆頭はます、トリカブトでしょうね。
古来から知られる猛毒です。しかも各地に自生しているので、ミツバチがうっかりこの花の蜜をあつめちゃうと、毒ハチミツができてしまうそうです。
ミツバチはへいきなんでしょうか。 フグの刺身みたいにかえって蜂には美味だったりして。
トリカブト、我が家の直ぐ近くにも咲いていました。
気品のある、涼しげな青紫の花はみごたえがあります。
写真では小さいけれど、その色は枯れ色の兆した秋の景色の中でひときわうつくしいですね。
廻りの崖のあちこちはイノシシが掘り返した後ですが、さすがにイノシシさんもトリカブトは避けていますね。
花の形を小鳥の兜に見立てたのは可愛い発想ですね。かぶっているうちに具合が悪くならなきゃいいけど。
私は、以前にも書いたかもしれませんけど、上田秋声の「青頭巾」をおもいだします。頭巾の形ですよね。
秋声の「雨月物語」は好きな作品です。登場人物は皆、過剰に愛しすぎる人たちですよね。
青頭巾の僧侶は、もとは品のある僧侶が、美童にに迷って鬼と化す。「菊花の契り」では男同士の約束のために自刃する。人の心の奥底の妄執とその哀れを見据えていますね。
さてトリカブトのほかの残り二つの毒草は、というと、毒芹、毒ウツギなどですが、
じつは、どちらも拙宅の近くにございます。