やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

菓遊庵の栗きんとん

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 日本の栗の味がしみじみおいしい栗きんとん。金沢「菓遊庵」の御菓子です。

器は青呉須手の小菓子鉢です。東坡居士の詩を書いてみました。1073年に西湖に遊んだ時の詩二つ「湖上に宴せしがはじめは晴れ、後に雨降れり」の二番目のほう。

水光レンエン(漢字が出ませんがひろびろと連なる様子)として晴れてまさによく
山色空濛として雨もまた奇なり
西湖をとって西子に比せんと欲すれば
淡粧濃沫すべて相よろし

という、晴れても好く、雨もまた風情のある西湖を、絶世の美女西子にたとえるなら、薄化粧も濃い化粧もどちらも佳いようなものだ、というなかなか風流な詩です。絵もそのイメージで描きました

菓子楊枝は河村寿昌さん,我谷盆は佃眞吾さんの作品です。