やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

お茶の籠

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 いつも斬新な茶箱の世界を見せてくださる金沢の友達(って呼ばせてもらって良いのかなとても素敵な方)が、また新しい二組をお披露目してくださいました!
今回は茶箱ではなく、籠って言って欲しいそうです。

 写真1の籠は十二ヶ月の茶箱のなかの七月なんですって。レトロな味のあるプリントの衝立なんて良く考え付くものですね。
その中に別世界が仕立てられています。爽やかな色調の中にノスタルジックな気配も漂う取り合わせ。
お仕服の紐がリボンだったりするところがキュンとしちゃいます。
色調はものすごく吟味されていますね。そのあたりは非妥協的に「この色でなくては」という色を選び抜くらしいです。

 もう一つの籠は「フェルメールの籠」という名前。
 作者の手もきれいですね。お道具のかわいらしさがよく見えます。

お茶碗も中央の籠に入るほどのとても小さなものですが、やや古いリモージュ焼のもの懐かしさが、効果的ですね。
もし、この茶碗だけだったら、私はそんなに良いとも素敵とも思わなかったでしょう。全体の取り合わせが、この小さな碗の魅力をひきだす…というよりあたらしくお碗の物語を創ったと言ったほうがいいかもいしれません。
仕服の、ちょっと見るとなんでもないみたいな布地もテクスチャまで吟味しぬいてあります。感じ入りました。