やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

雨の日のランチ(昨日のことです)

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どこにも出かけない雨の日は、冷凍のピアディーナで御手抜きランチ。

 そして一人で食べるときは、つい本を読んでしまいます。
お行儀悪いですね。母が居たらどんなに叱られたことか。
ま、こんな自堕落が一人暮らしの楽しみの一つかも。

 読書もこの頃はオーディオ・ブックで仕事しながら聞いていますが、なぜか手抜き感があります。多少便利ではありますが。
多少というのは、私の好きな本のほとんどは、いまだオーデイブルになっていないからです。そんなわけで最近聞いているのはほとんど古典文学ばかりです。海外では目の不自由な方用の社会福祉の一環なのでしょうか、無料で膨大な本が聞けます。日本も早くもっとオーディオ化してほしい。

そう思う反面、美しい装丁の、本の匂いも、とっても好きですけどね
海外行っても、つい古書を買ってしまいます。本というものそのものを愛してるんです。

 長田弘の「本を愛しなさい」を拾い読み。長田氏の、冬木立の中に降る光のような、軽やかで透徹した文体が心地よい。
「詩人の幼年時代」の章でこんな文章に立ち止まりました。
  「大人は自分がだれか知ってしまった人間だ」「自分の悩み事をひとに打ちあけても、それが軽くなるわけではないと悟ったとき、人ははじめて子どもであることをやめるのだ…」

そうかなぁ。わたしはもう大人というより老年だけど、自分というものはわからないし、子供のころから、人に悩みを打ちあけて、それで軽くなると思ったことないけど。

 子供だって大好きな人に心配させたくないから言えないことも、口に出してそれが本当に客観的事実になってしまうみたいなのが嫌だったりも、しますよね。
 沈んでいることは傍目にもわかるから、親には「そういうこともあるよね成長過程ね」と納得しやすい、良い子の悩みを言っておいたりしたもんですよ。それで嘘をついている自分がまた嫌になったり。愛されてるってありがたいけど面倒なことでもありますね。

あー雨の日は暗くなるな。さて仕事しよう。今週末までは筋トレ無用の窯詰めじゅんびです。