やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

今日は冷茶

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 急に暑くなりました。
水分の補給にはげみましょう。

 水出しの加賀のお茶「内匠」(たくみ)です。
お菓子は若桃もち。半透明の皮の下に萌黄色が透いてみえます。鶯餡かな?と思って食べたら、本当に小梅ほどの大きさのさ桃がはいっています。シャリシャリとした触感と桃の香りがいかにも若々しいさ緑の小桃。走りの桃の命をいただく気分です。

 わたしだったら、若桃よりさ桃と云いたい気もしますが。さくらの「さ」とおなじく穀神の依代という感じがいたしますもの。



 桃といえば万葉集の家持の歌に

 春の園紅にほふ桃の花下照るみちにいでたつ乙女  大伴家持

とうたわれた初々しい乙女のイメージがありますが、青桃はもっと若い、かれんな童女の面影ですね。
そんな可憐な青桃を一口に食べてしまう鬼のような私。
思えば、お茶だって、柔らかな新芽を摘んでは摘んではするのですから、美食とはなかなかに業の深いものですね。