やきもの日和

やきものを作ったり俳句を作ったり

俳画 木下闇

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どくだみの花。五月の緑の中に印象的な白い十字。真ん中の黄色がご愛敬。

またの名を十薬というだけに、薬効があります。匂いが嫌われますが、お湯に放すとその匂いは一瞬で消えますので、よくお風呂に入れてドクダミ湯にします。消炎作用があるようですね。

句は

 

  母と旅せしみちのべの木下闇  おるか

 

今になって気が付きましたが、時制があいまいでしたね。自分では、昔、母と一緒に旅をした道を、また一人歩いて、木下闇のほの暗さに物思う、というつもりだったのですけど、上の言葉のながれですと、かつて母と旅したその時の道のべに見た木下闇よ…という感じにも読めます。

日本語の時制ってむずかしい。